雑記帳

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浮世絵の明治時代

ビジュアル
錦絵にみる明治時代
丹波コレクションが語る近代ニッポン―

場所:神奈川県立歴史博物館
期間:前期 2021年4月29日(木・祝)~5月23日(日)
   後期 5月26日(水)~6月20日(日)

浮世絵展に行ってきました。浮世絵は江戸時代のイメージがありますが、明治時代にも多数作られました。タイトルになっている「錦絵」とは浮世絵の中で多色摺り木版画を指すのだそうです。

前期と後期で総入れ替え。後期を見ました。撮影OK なのは嬉しいです。

入り口
入り口

入り口を入ると、作品がずらりと並んでいました。目録によると132点。この展覧会では「有名な出来事を画題に取り上げたものを選んでいる」そうで、そのせいか一枚に描かれている情報量が多い! 10枚くらい見たらもういっぱいいっぱい。全てをしっかり見るのは大変です。


文明開化。明治になって新しく日本に入ってきたものが多数描かれていました。


高輪の築堤を走る鉄道。馬車や人力車、馬に乗る女性も見えます。



明治10年、築地の海軍省で気球を上げることに成功したときの様子。見物客は、ちょんまげ和装、シルクハット洋装など様々です。


衆議院肖像。現在なら集合写真かな。



江戸時代の藍色の作品から一転、「赤」が目立ちます。赤い空、建物の赤、洋服の赤、など。「開花絵」や「赤絵」と呼ばれたそうです。


上野公園 第三回内国博覧会。女性の洋装が華やかです。



明治22年、合奏・合唱。洋装、楽器、床や壁の装飾など豪華ですね。とても細かく描かれていて、これを彫ったのかと思うと気が遠くなります。



高縄鉄道之図(明治4年)。「参考」の表示で番号を振ってなかった作品。紙の折れ目のせいか汽車が落っこちそうに見える。


他にも富岡製糸場、駅、サーカス、双六、など珍しい絵が沢山ありましたが、途中で疲れてしまって・・・。もっと撮影すればよかった。

写真と違って予想や想像が入っています。まだ建っていない建物が描かれていたり、実際にはその場にいなかった人物が描かれていたりするのが面白いです。

明治時代は写真もビデオも希少だったので、絵は重要な記録だと思います。これまで知らなかった様々な明治の様子を見ることができて面白かったです。


チラシと最近少なくなってきた「絵入り」の入場券。